まず入室したら養生から始めます。
養生は巾木全体に専用マスキングテープと各居室の見切り材〜施工しないトイレや洗面室へのマスカー。
当然ですが玄関土間はマスカーの上にキルティングを敷きます。
また廊下へ置く材料の下にもビニール養生を敷きます。
キッチリ施工できるように各居室のシーリングへ照明を設置致します。
ご契約書に記載しておりますが水と電気は支給して頂きます。
2、養生もできたところで次は施工するフローリングの洗浄です。
洗浄って?新築なのに必要??
はい、油性のコーティング剤をキッチリフローリングへ密着させる為には洗浄が欠かせません。
また異物が表面に残りますとコーティング剤を弾いたり、後から剥がれたりする事があるからです。
まずは表面にあるワックスの残留や皮脂、接着材などを大まかに除去する為
専用洗剤を利用しポリッシャー(機械)を使って除去していきます。
この時にフローリング表面をコーティング剤が密着しやすくなるように目を整えます。
(ワックスが無いからといってこの工程を無くすとコーティング剤が綺麗に塗れません)
洗剤での洗浄後は水を含んだウエスで残留した洗剤を拭き取りウエットバキュームで吸い取ります。
(ウエットバキュームとは水を吸い取れる掃除機です)
最後には巾木下に残留している水をブロアで拭き出し乾いたウエスでキッチリ拭き取ります。
(水分が残留していると後に水分に含まれるカルシュウムの結晶が白く残ります)
コーティング剤塗布前の最終段階です。
ココの作業で仕上げが決まると言っても過言ではありません。
(この時点でホコリが入らないように窓を全て閉めます)
先の洗浄で概ねの汚れは除去できていますが完全ではありません。
洗剤で落としきれなかった汚れを薬品で洗浄します。(手作業です)
フローリングを1枚1枚人の手で確認しながら洗浄していきます。
作業完了後、コーティングの下地となるプライマーを塗布しますが
(プライマーとはトップコートが綺麗に載るようにと密着度を上げるものです)
最後の最後で粘着シートを使い細かいホコリも除去します。
最後の仕上げに使用するトップコート(コーティング剤)が綺麗にムラ無く塗れるようにする為
プライマー(下地剤)を塗布します。
塗布完了後、夏季で約2時間前後・冬季で約3時間前後、自然乾燥させます。
※シリコンコーティングのプライマーの方が若干時間がかかります。
いよいよトップコート(仕上げのコーティング剤)を塗布します。
(特にUVコーティングは液剤が重いので塗り難いです)※スローペースで
シリコンコーティングの場合は塗布完了後、約2時間くらいで半乾燥しますので
専用のスリッパ着用で職人が入室し養生を剥がしたり換気を行います。
(当然ですが最後にフローリングを1枚づつ確認チェックを致します)
シリコンコーティングは施工後翌日(終日)は乾燥養生期間ですので入室や搬入はできません。
(入室すると足跡が付く場合があります)
UVコーティングはトップコート塗布後、約2時間くらいで溶剤が揮発する為そこから
UV照射器を使い強制的にコーティング剤を硬化させて行きます。(約1時間程度)
後はシリコンコーティングと同じく養生を剥がしたり室内の空気を換気させます。
施工後十分に換気を行いますが完全に臭気が除去できる訳ではありませんので
お引越し時や家具家電の搬入時などに再度換気をお願い致します。
後から新たに臭いは発生致しませんのでご安心下さい。
施工完了後にお手入れ方法の書類をお渡ししておりますが
お手入れに際して注意して頂く事が何点かございます。